このコナミの「絶版名車」シリーズは、いわゆる「食玩1と呼ばれるカテゴリーに分類されるもので、たとえて言うなら「グリコのおまけ」。 |
そういう私も「みるみるお財布が薄くなった」人間のひとりなのだが(笑)、実際、手にしてみるとそれなりに大向こうを唸らせるだけのものはあって、ちょっと今までではミニカーになることなんて考えられなかったような車種までカバーするし、トミカより30円ほど値が張るだけなのに、トミカではありえないホイールの再現や、メッキの施された別パーツ、クリアパーツ、室内パーツまで着色で見事に再現されているのは、まさに驚異的だ。 |
しかし四面写真をご覧頂けばお分かりの通り、全体的なプロポーションは、ペーパーひと掛けでまるで形が変わってしまう1/64というスケールを考えればまさに神がかり的レベルの仕上がりで、クォーターピラーのスバルマークやトランクりッドの「SUBARU1000」オーナメント、テールランプの塗り分けなど、小スケールであることを言い訳にしない根性はすごい。 |
室内もご覧の通りの仕上がりで、目にも鮮やかな内装の赤いビニールレザーの質感、ヘッドレスト(ピロー)のないセパレートのフロントシート、スバル1000ならではの棚型ダッシュボード、ホーンリング付きの樹脂製ステアリングなど、ディティールへのこだわりようも凄まじい。 |
このモデルは、上の写真のように台座に固定されてブリスターパックにシュリンクされた状態なので、お買いになった場合はこのブリスターパックは開けずに楽しまれた方が賢明だろうと思う。さもなければホコリでたちまちダメになってしまうだろう。 |
こうした「匠の技」を駆使した「日本的ホスピタリティ」に溢れた商品を見ると、グローバル経済の激しい競争の中でも、きっと日本は生き残っていけるんじゃないかちょっと安心したりもする。 |
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